審美とは
審美治療とは、歯や口元の美しさと機能性の回復を目指す歯科治療のことです。「白いつめ物やかぶせ物で色と形を整える」、「薬剤で歯を白くする」など、より自然で見た目の美しい歯を実現できます。歯並びや歯の形、歯の色などが気になり、口元に自信を持てない方はぜひ当院にご相談ください。
当院で行う審美治療の種類
ホワイトニング
ホワイトニングとは、歯に薬剤を浸透させて白い歯へと導く治療法です。当院では、自宅でご自身のペースで歯を白くできるホームホワイトニングを導入しております。ホームホワイトニングとは、患者様のお口の形に合わせて作製したマウスピースにホワイトニング剤を入れ、1日2時間の装着を2週間ほど続けていただきながら歯を白くするホワイトニング方法です。
白さの持続期間は6ヶ月~1年ほどと、他のどのホワイトニングよりも長く、天然の歯よりも歯を白くしたいという方にも適しています。
メリット
- 効果の持続期間が割りと長い
- 自分のペースで歯を白くできる
- 薬剤がゆっくり浸透するので、痛みがほとんどない治療
デメリット
- 毎日決められた時間は、マウスピースを装着する必要がある
- マウスピースの装着時間が短いと効果を十分に感じられない
- 歯を白くするのに2週間ほど時間がかかる
- ホームホワイトニングの施術直後は、着色しやすい飲食物や喫煙を避ける必要がある
無髄歯(神経をとってしまった歯)のホワイトニング
過去の治療で神経をとってしまった変色した歯のホワイトニングです。
歯の内部から薬剤によって白くさせます。色戻りを防ぐために定期的な施術が必要な場合があります。
また、場合によっては根の神経の再治療が必要な場合があります。
メリット
- 神経が無い歯のホワイトニングなので痛みはほとんど感じません。
- セラミッククラウンと比較して費用の負担が少ないです。
デメリット
- 色戻りする場合があります。
- 根の再治療が必要な場合があります。
- 歯の残っている部分が少ないとできない場合があります。
自由診療の補綴治療(つめ物・かぶせ物)
補綴(ほてつ)治療とは、つめ物やかぶせ物で歯質を補う治療法です。むし歯治療では、むし歯の部分を削り、つめ物やかぶせ物で歯質を補います。保険診療では、プラスチックのつめ物や銀歯を使用しますが、プラスチックのつめ物は経年劣化による変色が起こりやすいです。また、銀歯は金属アレルギーを引き起こす可能性があり、歯との整合性に欠けるためむし歯が再発しやすい素材でもあります。
対して自由診療の補綴治療では、天然歯のような白さを誇るセラミックやジルコニアなどを使用します。金属を使わないタイプの素材であれば、金属アレルギーの心配もありません。
オールセラミック
オールセラミックとは、セラミック(陶器)製のつめ物・かぶせ物です。天然歯のような自然な白さと透明感があるため、むし歯の治療跡が目立ちません。また、周りの歯の色調に合わせて作製できます。
メリット
- 天然歯のような自然な見た目のため治療跡が目立ちにくい
- 金属アレルギーの方でも使用できる
- 金属イオンが溶け出して歯茎が黒ずむ心配がない
- 経年による変色がほとんどない
- 汚れが付着しにくいので、むし歯予防にも有効
デメリット
- 他の自費診療の補綴治療と比べて費用がかかる
- 衝撃に弱くて欠けやすいので、部位によっては適さない場合がある
ジルコニア
ジルコニアは人工ダイヤモンドとも呼ばれるほど、強度と耐久性が高い素材です。審美性にも優れているため、見た目と機能性の両方をご希望の方にお勧めです。
メリット
- 丈夫で壊れにくいため噛み合う力が強い奥歯にも使用できる
- 金属を使用しないため、金属アレルギーの方も使用できる
- 天然歯に近い色調と形を再現しやすい
- インプラントやブリッジなどさまざまな用途で使用できる
- 汚れが付着しにくいため清潔な状態を保ちやすい
デメリット
- セラミックと比べて硬いため、噛み合わせを考慮した治療が必要
- セラミック治療の中でも費用が高め
メタルボンド
メタルボンドとは、内側が金属で外側がセラミックのつめ物・かぶせ物です。オールセラミックやジルコニアに比べると多少差はありますが、見た目が美しく内側に金属を使用しているため耐久性に優れた補綴物です。
メリット
- 天然歯に近い色調と形を再現できる
- 内側が金属のため割れにくい
- 貴金属を使用することで金属アレルギーのリスクを抑えられる
- 汚れが付着しにくいためむし歯や歯周病のリスクが低い
デメリット
- 使用する金属によっては金属アレルギーのリスクがある
- オールセラミックと比べると審美性に劣る
- 加齢や歯周病で歯茎が下がると金属部分が見えるようになる
- 角度によっては内側の金属が見える
ハイブリッドセラミック
ハイブリッドセラミックとは、セラミックとプラスチックを混ぜ合わせた材料です。天然歯に近い見た目を持ち、保険診療のプラスチックよりも高い強度を誇ります。白い補綴物の中ではコストが低いため、かなり受けやすい治療と言えます。
メリット
- 天然歯に近い見た目で、美しい口元へと導ける
- 金属不使用のため金属アレルギーの心配がない
- 金属イオンが溶け出して歯茎に黒い線が入ることがない
- 周りの歯の色調に合わせて作製できる
デメリット
- 審美性はオールセラミックやジルコニアに劣る
- セラミックやジルコニアと比べて割れやすい
- 歯茎が下がると歯と歯茎の境目が目立つ
入れ歯治療
入れ歯治療は、むし歯や歯周病、事故などで歯を失ったときに受ける治療法の1つです。歯が1本でも残っている場合は部分入れ歯、上下いずれかの歯を全て失った場合は総入れ歯を使用します。保険診療の入れ歯は、床(しょう)と呼ばれる人工の歯茎がプラスチック製のため、強度を持たせるために厚く作る必要があります。そのため、装着時の違和感が大きく、食事や会話のときに外れたりするケースが少なくありません。
自費診療の入れ歯の材料には制限がないため、耐久性に優れた金属や柔らかいシリコンなどを使用できます。入れ歯の見た目や装着感などにお悩みの方は、自費診療の入れ歯をご検討ください。
金属床義歯
金属床義歯とは、土台となる床(しょう)が金属でできた入れ歯です。保険診療の入れ歯はプラスチック製のため、一定以上の強度を持たせるために厚く作る必要がありますが、金属は耐久性に優れているため薄く作れます。また、熱が伝わりやすいので食事をより楽しむことができる入れ歯です。
メリット
- 食べ物の温かさや冷たさが伝わりやすいため食事を楽しめる
- 金属部分に汚れが付着しにくく清潔に保ちやすい
- 強度に優れた金属を使用できるため床を薄く作れ、装着時の違和感が少ない
- 丈夫なため落としても簡単には壊れない
- たわみが少ないため歯や歯茎に優しい
- 生体親和性に優れたチタンを使うことで金属アレルギーの方も使用できる
デメリット
- 金属の種類によっては、金属アレルギーの方は使用できない
- 修理が難しい
ノンクラスプデンチャー
ノンクラスプデンチャーは、金属のバネではなく、ピンク色の樹脂で固定するタイプの入れ歯です。口を開けたときに金属のバネが目立ちにくいことが特徴といえるでしょう。
メリット
- 金属のバネがないため入れ歯だとわかりにくい
- 金属アレルギーの方でも使用できる
- 弾力があるため装着感に優れている
- 軽くて扱いやすい
- 落としても割れにくい
デメリット
- 使用する素材によっては壊れやすい
- 使用する素材によっては修理が難しい
- 大きなものはたわみやすく歯や歯茎に負担がかかる
コンフォート入れ歯
コンフォート入れ歯とは、義歯の裏面をシリコンで覆うことで、強く噛んだときの歯茎への負担を和らげた入れ歯です。柔軟性のあるシリコン素材のため、装着時の安定感が高いことも特徴の1つです。
メリット
- 硬いものを噛んだときの痛みが少ない
- 顎の横の動きにフィットして外れにくい
- 入れ歯と歯茎の間に食べ物が挟まりにくい
デメリット
- 厚みを持たせる必要があるため装着時の違和感が大きい
- シリコン部分に汚れが付着しやすい
- シリコンが剥がれる場合がある
審美治療の費用
ホワイトニング
ホームホワイトニング
マウスピース制作費用・ジェル2本付き: | 上下の場合16,500円追加ジェル1,100円 |
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無髄歯(神経をとってしまった歯)のホワイトニング
無髄歯(神経をとってしまった歯) | 5,500円~11,000円 |
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補綴治療
セラミック治療
オールセラミック: | インレー38,500円~55,000円 / クラウン77,000円~110,000円 |
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ジルコニア: | インレー44,000円~55,000円 / クラウン55,000円~110,000円 |
メタルボンド: | クラウン77,000円~99,000円 |
ハイブリットセラミック: | インレー33,000円~44,000円 |
入れ歯治療
ノンクラスプデンチャー: | 片側88,000円~110,000円 / 両側114,000円~220,000円 |
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金属床: | 275,000円~440,000円(金相場により変動します) |
コンフォート入れ歯: | 220,000円~330,000円 |
- ※上記はすべて税込表示です。
- ※審美治療は保険が適用されないため、すべて実費の自由診療となります。